故きを温ねる奈良旅②〜文人たちが集った高畑へ
お宿でチェックインを済ませるや、真っ先に向ったのはたかばたけ茶論
今度奈良を訪れることがあったら必ず行こうと決めていた場所です。
洋画家中村一雄夫妻が自宅の庭を開放しカフェにしたのがちょうど30年前。
奈良のカフェのはしりだったんですよ、とオーナー夫人が話すのも頷けます。
白く塗られた木製の窓枠や、ところどころ塗装の剥げたテーブルなど
そこかしこに時の流れを感じ、文学の香り漂うお店なのですが
唯一の誤算はお腹をすかせて出かけてしまったこと。
軽食はもちろんメニューに載っているケーキさえも今日はないと聞いて
少なからずダメージをうけた私たち。
お店で唯一の固形物だったクッキーをむさぼるように食べましたとも(笑)
さわやかな季節だったのでテラス席でお茶をしても気持ちよかったでしょうね。
隣に建つオーナー夫妻自邸の洋館は、国の登録有形文化財に指定されているそう。
さて、“たかばたけ茶論”の名前の由来は塀をはさんでお隣に...
志賀直哉旧居
数寄屋造のお屋敷に書斎や茶室、ここまではよくある作家の居宅なのですが
広々とした洋室のサンルーム、トップライト付き!
今でもモダン過ぎるくらいモダンな和洋折衷の邸宅を
昭和初期に自ら設計し、建てさせてしまったとは驚きです。
多くの文人画家の集いの場となっていた志賀邸は
彼らの間で“高畑サロン”と呼ばれ、文化活動の核となっていたのだとか。
当時の文化人たちに思いを馳せ、現代人のゆとりある場めざして誕生したカフェが
たかばたけ茶論だったのですね。
志賀邸でサンルームに次いで気に入ったのが、2階の窓からの庭の眺め。
母から、銀木犀が咲き誇る様子を写真に撮るように言われたけれど
木が高過ぎてこれが限界。。
なぜ銀木犀なのか 説明すると話が長くなるのでこの辺で。
by nori_chiku
| 2011-10-11 01:41
| 奈良
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