お留守番ワンコ
ちくわがうちの子になったのは、2004年4月29日みどりの日(現 昭和の日)。
当時休職中だった私が5月半ばに復帰する矢先のことでした。
復職したら、ちくわは平日10時間近くひとりでお留守番しなければならない。
生後60日足らずの仔犬にそんな長時間の留守番をさせるなんて、
今振り返っても無謀で無責任な飼い主です。
仔犬のうちは食事を1日3、4回少量ずつ摂るべしというので用意した「自動給餌器」。
天板に2つ蛇腹状のシャッターがついていて、
タイマーでセットした時間になるとバネが外れてシャッターが開き、
フードが食べられるという仕組みですが…
なんと設定時間前だというのにバネが外れてシャッターが開いてしまうのです。
仔犬のいたずらであっけなく開く自動給餌器もどうかと思うけれど、
生後60日前後でそんな悪知恵を働かせるちくわの逞しさと言ったら…
今振り返ってもあっぱれです。
たった2週間で1台目が壊れ、2台目も瞬く間に壊れて歯型つきの乾電池が
外に転がり出ているのが発見されたところで「自動給餌器」敢えなく撤収。
以来、朝晩2回の食事へと早々に切り替えることになりました。
それが原因してか、仔犬の頃はいつだっておなかがポンポコリン。
なのにおなか一つ壊さず、いつも元気いっぱいだった。
ご褒美のおやつが欲しくて、毎朝自ら進んで自分の部屋に入って行く。
亡くなる直前までずっとそうでした。
おやつを見せると大喜びして、その場でクルクルと何度も回って見せた。
もし、ちくわが食の細い子で、おやつなんか要らないから家に居て欲しいと
毎朝テーブルの下深く潜り込んでしまうような子だったら、
我が家の生活は立ち行かなかった。
「ちくわのお仕事はお留守番ね」って言っておきながら、
言うことを聞いてくれないとき、つい「そんなことしたらずっとお留守番になるよ」
って、お留守番が罰であるかのように言ってしまうダメかーちゃん。
ちくわがどんな思いで毎日ひとりの時間を過ごしているかを考えたら、
そんな言葉が出るはずもないのに。
それでもちくわは、15年半もの間、毎日健気にお留守番を頑張ってくれました。
日本一立派なお留守番ワンコです。
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by nori_chiku
| 2019-11-22 06:00
| ちくわの想い出
定位置
居間の窓際左端は、ちくわの定位置。
日向ぼっこしたり、こうやってカーテンで遊んだり…
ちなみにこれは “かくれんぼ”。
本人は隠れてるつもり、らしいです(笑)
ちくわの定位置は今も変わらず。
今日は2回目の月命日。
霊感も想像力も信仰もない私には 気配さえ感じないけれど、
ちくわ、家に帰って来ているのかな。
それとも向こうの世界が楽しすぎて、月命日なんて忘れちゃってるとか?(笑)
トリミングサロンで撮ってもらった写真を とりあえずの遺影にしています。
本当は自分で撮った写真を飾りたいけれど、プリンターがないのです(恥)
ワン友さんからとっても素敵な写真立てをいただいたことだし、
よし!買うぞ、プリンター♪
優しげで、可愛らしくて、逞しいお花。
ちくわのイメージであれもこれも選んだら、巨大な花束になっちゃった。
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by nori_chiku
| 2019-11-02 22:25
夢を見た
亡くなって55日目の今朝、初めてちくわの夢を見た。
遠くのほう、駅の待合室のような椅子が連なっている場所で
椅子の上にちくわがぽつんと座ってる。
「ちく!」呼びながら駆け寄っていくと
私に気づいたちくわが勢いよくポーンと胸元に飛び込んできて、
そこで目が醒めて終わり。
大事なのはそこからなのに。
せめて、飛び込んできたちくわをぎゅっと抱きしめて
感触、温もりを確かめたかったよ。
会いたいな。
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by nori_chiku
| 2019-10-26 13:14